素敵な一年でした♪

また一年、演奏活動を続けることができました! 素晴らしいメンバー、場所、そしてお客様に囲まれて、大好きなジャズを歌う、ぜいたくな時間をまた一年過ごすことができました。

聴きに来てくださったみなさま、力を貸してくださったみなさま、ありがとうございました。

今年は、毎回いろんなミュージシャンと共演させてもらい、たくさん新鮮な気づきがありました。それもあって、これまで以上に、続けてこられたことがうれしく、ありがたく、皆様に感謝してもしきれない思いです。

ここに感謝の意を込めて、そして来年の私への手紙として、今年のライブ活動を通して気づいたことを、3つ記します。もしよければぜひ読んで下さい。

一年間、本当にありがとうございました! 2019年もよろしくお願いいたします。

来年は2月5日火曜日、高田馬場サニーサイドからスタートします。お会いできるのを楽しみにしております。皆様、よいお年を!


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<2018年に気づいてうれしかったこと3つ>

①発音はできるようになる

ジャズをやる以上、その志向するところにより程度の差こそあれ、英語の発音、理解がとにかく大切だとは思っていたし、各方面からのアドバイスもいただくのだけれど、できない。あれこれ取り組んでみるけれど、どうにもこうにも出来るようになる気が全くせず、もうできないんじゃないかと思い始める始末でした。

私は英語圏での生活経験はなく、また家族に英語ができる人もいませんでしたが、高校時代、日常的に英語に触れる環境にいました。英語が母国語の人はもちろん、インドやアジアの国々の人、ヨーロッパからの人、英語が全く初めての人とか、いろんな国の人のいろんな英語に囲まれて過ごしました。その中で、日本語なまりや不完全さはあっても、私なりに体得した英語があったはずでした。この思い込みがいけなかった。

東京で歌を再開して、悩まされたのが、今、私が歌っている英語は、何かが決定的に違うという感覚でした。これは私にとって相当大変だったんだと思います。歌っている間中、何かが違うという感覚にとらわれているため、修正しようと無意識に力がはいって、発声、音程、ステージング、ありとあらゆるところに悪影響を及ぼしていたと思います。大人になってから、歌以外で英語を使う機会がほとんどなく、それすらも東京で会社勤めをしていた間ほぼやめてしまったからでしょう。

昨年、私は、耳から英語を感覚的に取り戻すという考えを、きっぱり捨て、一から、形から、機能的に、一つ一つの音の出し方を学ぶことにしました。後で知ったのですが、これは、ジャズだけではなくクラシックをはじめ、母国語以外で歌う人が一度は取り組むことみたいですね。

すると、一つ発音が改善されるたびに、それまで引っかかって歌えなかったところが、すっと行くようになり、力が抜けて声も音程も出るようになり、いいことだらけ。そして、出せるようになった音は聞こえるようになって、英語の世界が再び色彩と感情を持ったものになってきたのです。さらに音楽の聴こえ方にも変化が。

とは言っても、ライブ本番に生かすというのは出来ずにいましたが、今年、あるライブで、出来たんです。ちょっとだけね。その時、「あ、今できてるかも!」と思いました。こういうことを思うと、大抵、その瞬間アウトになるのですが、その時は、そのあとしばらく継続することができました。本番でほんの少しでもできるというのは、練習でできることの100倍以上の価値がある。すごくうれしかったし、よし、頑張ろうと思いました。

まだまだ取り組み始めたところですし、英語を日常で使っていない以上、ずっと続く取り組みだと思います。少しずつ形にして、リラックス感があってスウィンギーで情感が伝わる歌を聴いていただけるように、(あ、欲張りすぎかな!?)いろんな方法で英語の勉強を続けていこう!


②ガードを下げる

ここ数年、私は、メンタルが強いとの評価をほしいままに、というのは大げさですが、いろんな方から、メンタルが強いと言われて続けてきました。人それぞれ、込める意味は違ったと思いますが、いずれにしろ、自分ではピンとこず、そうなのかなあ??と心の中で首をかしげていました。ごく最近、少し体調を崩したときに、いろいろ考えていてふと気づいたのが、実は、私は無茶苦茶メンタルが弱いということ。私は基本的にガードは絶対下げません。常にフルガード。攻撃無しでガードで勝負。打たれ弱いので、回復の時間も計算にいれていたりします。これメンタルが強いと言うのかな。

今年に入ってから、昨年までとは全く違う経験をいろいろして、気づいて、やることがはっきりしてきて、増えてきて、楽しくなってきて、まではよかったのだけど、一方でキャパシティ超えで危うくダウン。体調の変化が、ちょっと無理がありませんかと教えてくれました。何か止めなきゃと思い当たったのが、ガード問題。もしかして、もういらないかも。そもそも格闘技じゃないんだし、回復、休養が必要なのはガードをしてもしてなくても同じでは。

この2年ぐらいの間に、何度かノーガードになったことがありました。それは、ついうっかり、私としたことが、というものだったのですが、後になってみると、特に何の問題もなく、むしろそのために思いがけず良い方に向かったということも。さらに、今年、あるライブの中で、ガードとか全く関係がない状況に気づくことがありました。それは、素晴らしい体験で、その場にいた人たちの大きさや覚悟がもたらしたものだと思うし、かなうならば、私もそうなりたいと思いました。そのためには、少なくとも、今までやってたガードはもういらないし、むしろ邪魔なのだろうと。

来年はガードを下げてみよう!


③鼻歌がよい

一年半ぐらい前から、定期的に聴いてくださった方々、中でもご自身も歌われる方から、毎回違う、良くも悪くも、という感想をいただくことがありました。ほとんど毎回メンバーが違うということもありましたが、どうすることが良いのか、どの方向に行くべきか、行けるか、思いついたこと、今できそうなことを、毎回試してみるということもありました。試みは、表面的なものもあれば、ポイントをかすめることもあったと思います。

今、今年を終えるにあたって、私の場合は、鼻歌が通用することが必要、という思いでいます。あくまで私の場合です。個人的な経緯、持ち味、体格などのキャパシティ、そして、今年一年取り組んできた結果から、そう思ったのです。鼻歌といっても、鼻声で歌うとか、力を抜いて歌うとかではありません。

鬼籍に入ったレジェンド達には、鼻歌がとんでもなく豪華絢爛な上に、押せ押せのパワー全開の神々しい歌も披露される人がたくさんいます。杵渕真理の鼻歌??あほー、そんなもんいらん!という方もいらっしゃるでしょう。お気持ち、わからなくはないです。それでも、やはり鼻歌だと思うのです。私の小さくても精いっぱいの鼻歌が、共演者と響きあって、その場を過不足なく満たして、ほんの少し時間が止まる、みたいな。そんなことが一度でも起きればと思います。私は、聴衆としてそれを経験したことがあります。もちろん、素晴らしい技量の方々ばかりでしたけれど。

来年、一歩ずつでもそこに向かっていきたい。その中でいろんな試みをしていくと思います。結構お調子者ですし、サービス精神もあるので、あっちに振れたりこっちに振れたり、いろんなことをするでしょうけれど、私ができうる最高の鼻歌に向けての試みの一環として、楽しんでいただけたら、とてもうれしいし、ありがたいです。


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と、こんなことを考えております。実は、①と②が③の実現のための前提になるのではないかと思っています。来年どこまでできるか。楽しんでいただけるように、そして私も楽しめるように努力してまいります。みなさま、引き続き、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

読んで下さりありがとうございました!

長い~!! 

本当に今年一年、ありがとうございました。来年も、みなさまのお力を借りて、演奏を続けていきたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。

どなたさまも、良いお年をお迎えください。


杵渕真理

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MARI

こんにちは マリです きねぶちまり キネマリ ジャズ大好き♪で歌ってます。